オオトモマキからの “超個人的” 情報発信トポス

布は傍らで語る〜

脳の襞を増やすべく、この度ボケ防止的に新たにスタートです。旧「布は傍らで語る」ブログ(2009.10~2010.05)もやってました。
昨今は日本←↓↑→メキシコ行ったり来たり。
超私的な好みでアンテナにひっかっかったメキシコや日本の物事柄を綴っていければと目論んでます。

*ここに紹介されている情報(展覧会やイベント情報、はたまた所在地など)は、月日とともに、知らぬ間に、中止や変更があるかもしれません。
ですので、お出掛けの際には今いち度ご自身で情報確認されることをおすすめしまっす!

2011年4月15日金曜日

本にはバラを。小粋な書籍まつり Fiesta del Libro y la Rosa 2011 UNAM


ああ、今日はひさびさに “文化的” な充実感を感じた一日。

UNAM:メキシコ自治大学のCentro Culturalの一帯で開催されていた Fiesta del Libro y la Rosa 2011 UNAM に行ってきました。
UNAM 主催の本日限りのブックフェアですが、主な書籍販売以外にも講演会や詩の朗読、演劇やアート・ワークショップ、作家とファミレスでお茶会なるものもあったり。あと、出版社から寄付された本を自由に持ち帰れる、なんていうコーナーもありましたがそこは常に長蛇の列。
朝9時半から夜0時までという長く盛り沢山なイベント。


会場一帯は Centro Cultural Universitaria:大学文化センターと呼ばれているだだっ広い大学のいち部分で、三年前にオープンしたMUAC:現代美術館やコンサート・演劇が行われるホールをはじめ、映画館や本屋、またおサレなレストランやカフェもあり、何となくゆったりした時間が流れているのでお気に入りの場所。

書籍が目当ての私は12時半頃に会場入り。
既に会場は大勢の人でにぎわっており、狭いブースに入って本を探すのもひと苦労です。
以前のブログでも紹介したように、メキシコは新品も古本も書籍の値段が本屋によって異なることがしばしば。安く購入できるに越したことはないので、こういった出版社から直接購入 (しかもディスカウントプライスで) できるブックフェアは外せない。
今回は本一冊、Leñateros のポストカード三枚の購入。


そして、このイベント名 “本とバラの祭” にあるように、各ブースで本を一冊買うたびにバラを一輪もらえるという小粋なシステムがありました。中には六本くらい手にしている人もいて、それだけ本を買ったということですね。
もちろん私も一輪もらいましたが、歩き回ってるうちに炎天下にやられてか…花が開ききってしまったので花びらを数枚ちぎり、買った本にはさんで持ち帰りました。

sexto piso editorial という出版社が木の本棚を使っていて他ブースと違った雰囲気。書籍もオリジナリティを感じる装丁が多くて目を引きました。

あと、初紹介となりますが、 Museo Universitario Arte Contemporáneo:UNAM現代美術館の展示もついでに見ました。珍しく!気になる作品との出会い。コロンビア人作家のDoris Salcedo の “Plegaria Muda : 無言の祈り” というインスタレーション作品。展示室に入った瞬間は Christian Boltanski の “最後の教室” を思い起こす空間性を孕んでいたけれど、キレイに整理されすぎた感があり、惜しくも及ばず。“匂い”とか“触感” までは感じられなかったけど、悪くない展示でした。このMUACへ来るたびに日本の「金沢21世紀美術館に似てるな〜」っていつも思います。ファサードの印象は全く違うのですが、展示室の区切りや中庭の設置の仕方など。

いやはやで、結局2時間半ほどうろうろしたのですが、私が帰ろうとする時分にはさらなる人人人でいっぱいに。
最近、めっきり真夏のような暑さになってきたメキシコシティですが、そんな気候の暑さとともに人の熱気も充分でした。
こういうエネルギー(まあ、メキシコ人特有の購買意欲だったり楽しみたい意欲っていうのかな)の中にいると、ああ、メキシコは元気でエネルギーいっぱいだ!!って感じるのです。

そしてなによりも、人びとが手にバラを持っているというのもこのイベントの非常に素敵で憎い演出でした。

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