2011年1月27日木曜日
都会の喧噪を忘れるひととき El Museo Experimental El Eco
もはやメキシコのオシャレですてきな美術館・博物館・カルチャーセンター等を紹介する率が高い気がしますが…
メキシコにもまだまだかっちょいい場所があるのよ、とアピールできていることを信じてこれからもレポートしていきます。
El Museo Experimental El Eco
実験的美術館:エル・エコ
たまたま前回の展示でXilitlaのLas Pozasをモチーフにした映像作品があったこともあり、その機会に足を運ぶ。
メキシコシティAv.InsurgentesとReforma交差点の近くに建つ小規模の美術館ですが、ここもまた建築的に特徴そして魅力を持っていました。
アラジンの開けゴマ!的イメージを彷彿する入口扉(トップ画像)を入ると、奥に展示スペースが2部屋あります。私が訪問の際は広いスペースではLas Pozasの映像作品、小さなスペースでは常設展としてこの美術館の歴史や関わりを持ったアーティストや建築家などの情報展示。2F展示スペースではOmar Barquetというメキシコ人アーティストのインスタレーションやグラフィック作品の展示。
この美術館はMathias Goeritzという建築家の代表的作品で、日本にも多くのファンを持つLuis Barragánと共にサテリテ・タワーを制作した人物のひとりです。いわゆるあの時代の “モダン” と呼ばれる空気がぷんぷん漂う空間です。白黒の壁面にド黄色がまた効いてますね。
バラガン建築の特徴に似た “静寂” を持つ空間で、シティの喧噪を忘れさせてくれるなかなかの美術館でした。
ああ、また建築についての感想になってしまった…。
メキシコではまだ展示されているアート作品自体でガツンとくる出会いがないような気がするな〜。
El Museo Experimental El Eco
月曜休館 11:00~18:00 入館無料
2011年1月12日水曜日
人懐っこいおじさんらの織るレボソ la Sociedad Cooperativa Textil Artesanal en La Piedad, Michoacán
メキシコの織物を語るには欠かせないアイテムのひとつ、“Rebozo:レボソ”。
ショールまたはストールのようなものですが、先住民族の女性たちが肩に羽織ったり、頭に巻き付けて日よけにしたり、はたまた赤ん坊を抱くための布、またまた荷物を身体に巻いて運ぶための布として数多な用途を兼ね備えた長方形の薄手の織物をメキシコでは“レボソ”と呼びます。
レボソについて語るとなると恐ろしく長くなるので端折りますが…
生産地のひとつであるミチョアカン州のラ・ピエダにある絣織のレボソ工場を訪ねてみました。実際、生産されているモノ自体はよく民芸品屋にあるようなレボソで、取り立ててオリジナリティがあったり質が高いという訳ではありませんでした。が、働いている職人のおじさんたちが人懐っこくておもしろかったということもあり書き留めておきたいと思います。
1963年に創設された織物協同組合のこの工場。
見学許可を得て入り、早速に機械・道具萌えです。どうも、こういった年季が入った機械や道具には弱いです。作業はしていないにもかかわらずそれらを被写体に撮影スイッチ入ってしまいました。
見学時には絹糸(中国産)を使用した作業をしていました。絣の糸くくりをもくもくとするおじさん達を観察。
ペダル式織機(竪機)がずらりと並ぶ織り場でも、おじさんたち数名が織り作業をしています。
話を聞いたおじさん曰く、幅約60cm、長さ200cmを1日で織り上げるとのことでした。思わず「早っ!」と返してしまいましたが早いけど…私の勝手な価値観とも分かりつつ、せっかく手織りなんだから例えばもっと絣のデザインを凝ってみたりして時間かけて質のいいもの作った方がいいんじゃないかなとか思ったり。
いや、こういうレボソもニーズがあるから作られているのでしょう。
ラ・ピエダではこの工場の他にも個人工房が数件あるらしいのですが、情報不足で今回は訪ねられず…
レボソに関して、今度はメッカと言われるSan Luis PotosíのSanta María del RíoとEstado de MéxicoのTenancingoを目指したい。
la Sociedad Cooperativa Textil Artesanal en La Piedad, Michoacán
ミチョアカン州、ラ・ピエダ織物共同組合
*制作工程なども丁寧に紹介されてます。
2011年1月1日土曜日
新年のごあいさつ un mensaje del año nuevo
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