2011年1月12日水曜日
人懐っこいおじさんらの織るレボソ la Sociedad Cooperativa Textil Artesanal en La Piedad, Michoacán
メキシコの織物を語るには欠かせないアイテムのひとつ、“Rebozo:レボソ”。
ショールまたはストールのようなものですが、先住民族の女性たちが肩に羽織ったり、頭に巻き付けて日よけにしたり、はたまた赤ん坊を抱くための布、またまた荷物を身体に巻いて運ぶための布として数多な用途を兼ね備えた長方形の薄手の織物をメキシコでは“レボソ”と呼びます。
レボソについて語るとなると恐ろしく長くなるので端折りますが…
生産地のひとつであるミチョアカン州のラ・ピエダにある絣織のレボソ工場を訪ねてみました。実際、生産されているモノ自体はよく民芸品屋にあるようなレボソで、取り立ててオリジナリティがあったり質が高いという訳ではありませんでした。が、働いている職人のおじさんたちが人懐っこくておもしろかったということもあり書き留めておきたいと思います。
1963年に創設された織物協同組合のこの工場。
見学許可を得て入り、早速に機械・道具萌えです。どうも、こういった年季が入った機械や道具には弱いです。作業はしていないにもかかわらずそれらを被写体に撮影スイッチ入ってしまいました。
見学時には絹糸(中国産)を使用した作業をしていました。絣の糸くくりをもくもくとするおじさん達を観察。
ペダル式織機(竪機)がずらりと並ぶ織り場でも、おじさんたち数名が織り作業をしています。
話を聞いたおじさん曰く、幅約60cm、長さ200cmを1日で織り上げるとのことでした。思わず「早っ!」と返してしまいましたが早いけど…私の勝手な価値観とも分かりつつ、せっかく手織りなんだから例えばもっと絣のデザインを凝ってみたりして時間かけて質のいいもの作った方がいいんじゃないかなとか思ったり。
いや、こういうレボソもニーズがあるから作られているのでしょう。
ラ・ピエダではこの工場の他にも個人工房が数件あるらしいのですが、情報不足で今回は訪ねられず…
レボソに関して、今度はメッカと言われるSan Luis PotosíのSanta María del RíoとEstado de MéxicoのTenancingoを目指したい。
la Sociedad Cooperativa Textil Artesanal en La Piedad, Michoacán
ミチョアカン州、ラ・ピエダ織物共同組合
*制作工程なども丁寧に紹介されてます。
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