オオトモマキからの “超個人的” 情報発信トポス

布は傍らで語る〜

脳の襞を増やすべく、この度ボケ防止的に新たにスタートです。旧「布は傍らで語る」ブログ(2009.10~2010.05)もやってました。
昨今は日本←↓↑→メキシコ行ったり来たり。
超私的な好みでアンテナにひっかっかったメキシコや日本の物事柄を綴っていければと目論んでます。

*ここに紹介されている情報(展覧会やイベント情報、はたまた所在地など)は、月日とともに、知らぬ間に、中止や変更があるかもしれません。
ですので、お出掛けの際には今いち度ご自身で情報確認されることをおすすめしまっす!

2010年12月21日火曜日

古き良き時代への誘い〜地質学博物館 Museo de Geología


ここぞとばかりに怒濤の美術館・博物館廻りに勤しむ今日この頃ですが…
このひろ〜いメキシコにはまだまだ知らない良い美術館・博物館が数多にあるのかしら、と思うと沸々と興奮するのです。もはや、食通たちが毎日の食事をブログで記録・公表する気持ちがよく分かります。しかし、ここではなるべく、なるべくメジャーなガイドブック(特に日本のメキシコ観光本)には載ってないようなマイナーな情報を漏らすのが意義なのだと密かに思いつつ、私感もりだくさんでこれからも続けていきたいと思います。

Museo de Geología: 地質学博物館です。
小規模な博物館でしたが、これぞ古き良き学問全盛時代の歴史!!っていう重厚な建築と展示物、はたまた展示ケースにやられました。


メキシコの地層から発見された鉱物や化石、また諸外国の化石や恐竜の骨などが主な展示物です。
博物館の内部はリノベーションされているのでこぎれいなのですが、鉱物や化石の展示ケースがもの凄くアンティークなのが印象的。ここのオリジナルのケースだと思うのですが、木製のケースはてっぺん部の細かいレリーフが凝っていたり、ガラスのアーチ型ケースは金属脚のデザインが凝っていたり。展示されてる内容物よりも、完全にこちらの方に気が取られた次第です…。


マニアにはたまらないのだろうあらゆる鉱物や化石たちがこれでもかってくらいにその素敵なケースに並べられています。


鉱物・化石マニアではない私ですが、しかしこの地球にはほんとうに色んな鉱物が存在してるんだな〜と感心してしまう。普段のほほ〜んと生きていてもコンクリートジャングルでは確実にお目にかかれない“石”がほとんどだし。

入館した時に中学校の社会科見学かで中学生であふれていたのをいいことに、拝観料を払わずにふら〜っと入ってしまった、すみません…。

Museo de Geología
月曜休館 10:00-17:00
拝観料:一般15ペソ、学生10ペソ

2010年12月16日木曜日

白く・まぶしく・かっこよく、生まれ変わった現代美術館 Museo Universitario del Chopo


ああ、またお気に入りの美術館がひとつ増えました。
実際その場所に身を置き、事前情報での想像を越えた時に訪れる感動と興奮。どれだけ二次元的情報が発達したとしても、現実にその場を体感することにはかなわないですね、やっぱり。
もちろん想像が現実を越えてがっくりさせられることも多々あるけれど。

今回そんなことを改めて感じさせられたのは Museo Universitario del Chopo という現代美術館です。
企画展のひとつに松井みどりさんがキュレーションした展示が現在やっているとの情報をゲット!今回初めて行って来たのですが、展示作品がうんぬんというよりも美術館の建築空間にほれぼれしてしまったのです。ああ、スタイリッシュ。しかしどこかノスタルジー。
館内撮影禁止だったため、ネット上での画像を拝借しつつ紹介。


どうやら、もともとは1902年に展示場空間として建築された建物で、土台はかなり古いようです。が、2006年から改装工事を経て、今年2010年5月に再オープンしたてのピカピカ美術館だった!ということは行ってから知ったのでした。
1階フロアは四方が吹き抜けになっていてかなり開放的な展示空間。しかも、磨りガラスの大きな窓から自然光が入ってきて心地よい明るさです。


2階、3階フロアにギャラリーがあり、こちらの空間もいい感じです。現在は2階では近代から現代メキシコ絵画の企画展示。3階では松井みどりさんキュレーションの日本若手現代美術作家数名の絵画、インスタレーション、映像作品が企画展示されています。

ギャラリーの他にもMacが並ぶインフォメーションコーナーがあったのですが何やらまだ機能していない様子。
1階にはミュージアムショップ、地下1階にはカフェテリアの表記もありましたが、共にまだオープンしてない…。
むむむ、このあたりの付属施設もしっかりすればもっと集客があるんのでは…と心配してみる。滞在1時間半の間に私の他にお客さん4人しか見なかったしな。
ミュージアムショップ好きな私としては是非に早期のオープンを期待します。


こちら、UNAM(メキシコ国立自治大学:ラテンアメリカ最大規模の総合大学)管理の美術館のひとつ。かつてはMuseo de Historia Natural (自然歴史博物館) としても使用されていた空間。
現在は美術展示の他にも演劇や音楽コンサートやワークショップも開催されてるようです。
あと同時期に、これまた日本人の「紙ロボ」アーティストTomohiro Yasuiさんの展示も。
この美術館、ちょうど日本ずいてる時期だったのかしら。


松井みどりキュレーション:
Jardín de Invierno.
El micropop en el arte contemporáneo japonés

2010年12月8日 — 2011年3月2日

Museo Universitario del Chopo
Dr. Enrique Gonzales Martinez 10, Col. Santa Maria la Ribera
*メトロ、メトロバスRevoluciónから徒歩5分
月曜休館:10:00-19:00
入館料:一般30ペソ、学生15ペソ

2010年12月10日金曜日

うらやましすぎる旅人生 〜兼高かおる旅の資料館レポート Museo de Los Viajes de KAORU KANETAKA


ひさびさの投稿にもかかわらず…今年の夏に訪れた日本・淡路島『兼高かおる旅の資料館』についてです。
メキシコと無関係かと思いきや、意外にもありしたよ、おもしろネタが。


この資料館を知るまで兼高かおる氏については全く存じてなかったのですが、旅・旅・旅の人生のようで実にうらやましい限りです。そんな150ヶ国以上を旅してきた彼女が収集した民族・民俗品の数々や、取材時の写真などが展示されているのがこの資料館です。それらの展示物はさほどおもしろくなくて、一見よくある資料館としてスルーしてしまうお客さんがほとんどかと思うのですが、私的にはつっこみどころ満載でした。


当然、メキシコも旅されてたようですが…その時の写真が衝撃的すぎます。
マヤ文明遺跡でもっとも有名なツェツェン・イツァーのチャックモールに同じ様な格好して横たわってます。チャックモールとは生け贄の心臓を神にささげるために置いていた台なんですけど…しかもレプリカじゃなくてオリジナルなんじゃないかな、これ。時代なんでしょうね、今こんなことしたらすごく怒られるだろうな。そして、ビジャエルモサにあるオルメカ文明の巨大人頭像の横で記念撮影する兼高さん。なぜか左方向を指差し、より目です。なんでしょうこのポーズ。
他の国々での取材写真も一筋縄ではいかないレポーターぶりを発揮していました。兼高さんの人柄なのか、取材の演出なのかは謎ですが、おそらくチャーミングな方で純粋に世界の国々を楽しみたいっていうエネルギーに満ちている方なのではないかと勝手に想像。


資料館入ってすぐ、ジャングルでの取材風景と編集作業をする兼高さんを人形で再現したコーナーがあるのですが、それもすごい。なぜこの風景を再現したのかが謎です。加えて、資料館終盤に設置されている映像コーナー。昭和時代の人々が思い描いていた“未来”の映像装置ということでしょうか…無駄にまん丸なものが6台設置されていて、見たい国のボタンをポチッと押すとその国の紹介映像が流れるという、いたって普通です。この装置、i-Padと交換したら現状より電気代かからないとか…と考えてみる。個人的にはこのドラえもんみたいな丸いかんじをこれからも維持していってほしいですけど。
いいなーこの時が止まってる感。

さて、この資料館は淡路ワールドパークONOKOROというテーマパーク内にあるのですが、この資料館以外にも不思議なものがいっぱいでした。


「遺跡の世界」、シュールなメキシコの戦士の像と巨大人頭像発見です。この2つ、そういえば伊豆シャボテン公園にもあった気がします。
他にも世界の歴史的建築物のミニチュアや、遊園地的な乗物もいくつか。しかし、奥の小山でヘリコプター1台がやたら離着陸を繰り返しているので緊急事態かなにかかと観察していたのですが、どうやらここ、ヘリ遊覧を体験できるらしいです。10分くらいのミニ遊覧ですが体験しなかったのがいまさら悔やまれます…。

どういうタイミングでか、兼高さんが今年に入っていろいろメディアにもでているらしいので。
http://natalie.mu/owarai/news/41818
上品なおばあさまという感じですが、いまでも旅を続けているそうです。
このバイタリティ見習わせていただきまっす。
あ、ONOKOROパークも家族ずれが多く、いたってピースフルな空気が流れてました。淡路島に行かれた際はぜひ。