オオトモマキからの “超個人的” 情報発信トポス

布は傍らで語る〜

脳の襞を増やすべく、この度ボケ防止的に新たにスタートです。旧「布は傍らで語る」ブログ(2009.10~2010.05)もやってました。
昨今は日本←↓↑→メキシコ行ったり来たり。
超私的な好みでアンテナにひっかっかったメキシコや日本の物事柄を綴っていければと目論んでます。

*ここに紹介されている情報(展覧会やイベント情報、はたまた所在地など)は、月日とともに、知らぬ間に、中止や変更があるかもしれません。
ですので、お出掛けの際には今いち度ご自身で情報確認されることをおすすめしまっす!

2011年7月22日金曜日

めくるめく…メキシコシティ市場巡礼 Viva!! Mercados en la Ciudad de México


メキシコの“市場”という場所は、売り手と買い手のエネルギーがムンムンしていて、特に欲しいものがなかったにも関わらずいつの間にかメルカドマジックによってアドレナリンが放出、帰るころには両手がいっぱいになってしまうことがしばしばです。
もちろんメキシコ全国各地、そしてメキシコシティの至る所に大型スーパーマーケットがあるので日常で必要なものはスーパーで事足ります。しかし特定のもので色んな種類を見たいときや安く手に入れたいときには、やっぱりその専門の市場に行くのがイチバンです。

ということで、メキシコシティに数ある市場の中で、わたくしのお気に入りの市場をいくつか紹介いたします。

★Mercado de la Merced (メルセー市場) :
ここ1週間で2回通ってる…。このメルセー市場では野菜・果物・肉・乳製品など…のあらゆる食品から、食器や日用雑貨、洋服や靴などなど…ありとあらゆるものが売られている。市場の建物内はもちろんですが、その周りの地域一帯もあらゆる問屋街が集まっていて、うろうろ歩いてしまった日にはその種類の豊富さと安さに完全に“ハイ”になります。例えば、日暮里か?っていうような菓子問屋が集まる通りであったり、合羽橋か?っていうような食器や調理器具の問屋が集まる通りなんて私にとっては天国です。もちろん、スーパーなどで買うよりもかなり安い!だから地下鉄や道端で売ってるガムだの飴だのって絶対ここで仕入れてるんだろうな〜と考えてしまう。食器などは大量買いするとさらに割引してくれるのも問屋ならではですな。一般人また業者や商売やってる人も来る市場なので、平日でもかなり活気があります。メトロの駅出てすぐ、市場の食堂が集まる通りに出ます。そこのお兄ちゃんたちの呼び込みがすごく馴れ馴れしくてうけます。「ゴルディータスあるよ、ほら寄ってけアミーガ!」ってな具合に肩を手でタッチされます。
*メトロ1号線(ピンク)、Merced駅一帯

★Mercado de Sonora (ソノラ市場) :
メルセー市場から少し歩いたところにあって、ここもかなり大きな市場です。あらゆる魔術や占いグッズ、また薬草など売られている所として有名です。なかには「惚れ薬」や「モテる石鹸」などネタになるようなグッズもあったりします。薬草売りのおばちゃんやおじちゃんはクランデーロ(薬草や祈祷などで病気を直す人)的な人たちなので、症状を言うと効力のある薬草や直し方を教えてくれます。ニキビに効く薬草はないですか?と質問したら、何とかという薬草(名前は忘れました…)を煎じたお湯で顔を洗って、鳥(何鳥かは不明)の羽でなでればいい、と教えられました。他にもペット用、魔術用の犬や猫や鳥などの動物も売られていたり、陶器やファンシーグッズなどなど、いろいろあります。
*メトロ1号線(ピンク)、Merced駅から徒歩8分ほど



★Mercado de la Lagunilla (ラグニージャ市場) :
ついひと月ほど前にはじめて行ったのですが、ここもかなりのエネルギー値です。日曜日は市場の周りの道が骨董市になります。けっこうな数の店が出るので見応え十分、そしてかなり古いけど味のある色んなものがありました。平常の市場は衣類がメイン、CDやDVDなども多いです。ミチェラーダ(ビールと塩とレモン汁などを混ぜた飲物) 1リットルのデカい紙コップを片手に(片手で持てませんが…)ぶらつくのがラグニージャ流のようです。
*メトロB号線または8号線(グレーと緑)Garibaldi駅から徒歩10分ほど

★Mercado de la Ciudadera (シウダデラ市場) :
メキシコ全国のArtesanía:民芸品が集まる市場。全国のメジャーな民芸品はここで手に入るので、旅行者にとっては地方民芸品の買い忘れがあった時には強い味方です。私がお気に入りの店はTonalá: トナラ焼きの店と、皮製品の店。かわいい皮のバッグ(メキシコモチーフが刻印されたものなど) がかなり安く買えます。あと駐車場の方にはビーズや毛糸細工で有名なHuichol: ウイチョールの民芸品専門店があるのですが、Nayarit 州(ウイチョールの人たちが多く住む州) の街で売っていたものよりもかわいく見えたのは気のせいか?
この市場では値段交渉に応じてくれる店がほとんど。商品を見ていると、何も質問しないうちから値下げした値段を言ってくる店員さんも多いです。
*メトロ3号線(からし色) または1号線(ピンク) Balderasから徒歩8分ほど


シウダデラ市場以外の3つの市場は、観光色が薄く、かなり庶民的な雰囲気です。
世界ふしぎ発見!ミステリーハンターの竹内海南江さんも言うように…市場は決して治安が良いとは言えない、危険な場所でもあると。ということで、身軽にお出掛けすることをおすすめします。わたしも市場にカメラ持っていってパシャパシャする勇気はなく…画像は全部借り物です。

この他にもメルカドは多種多様にあります。
シティでは、メルカドの目印にトップ画像のような看板があるので「おっ!こんなところにメルカドが!」って気づくこともあります。
メキシコでは、スーパーはスーパーの役割、メルカドはメルカドの役割ってな具合にちゃんとバランスがとれていて上手く共存している気がします。いくらスーパーは便利でも、メルカドやティアンギス(定期市)の方が値段は断然安い。人びとの経済格差が広いということもあってでしょう…

メキシコではメルカドはスーパーマーケットにして遣られるのではなく、その活気を保っているのであります。

2011年7月19日火曜日

長居したくなる緑と光の空間 IAGO: Instituto de Artes Gráficas de Oaxaca


オアハカに来るのも何度目だろうか…。好きな場所だったり店だったりには幾度も通ってしまう性分です。

オアハカに来ると必ず立ち寄る美術館や店や市場がありますが、その中のひとつ、IAGO: Instituto de Artes Gráficas de Oaxaca は決して広くはない空間に、アートギャラリー、図書館、カフェレストラン、パテオと研究所の入った文化センターです。
オアハカ中心地のあのゆったりとした、しかしどこか知的欲求をくすぐるような空気感がこの敷地内には凝縮されている気がして、えらくお気に入りの場所。


手前にはアートギャラリーが二部屋。写真や版画、イラストなどの平面アート作品の展示が行われています。

中央のパテオを取り囲むように図書館があり、主に国内外のアート関連書籍を扱っていて、一般図書館では見られないマニアックなものもある。本棚や書籍閲覧用の机と椅子は味のある木で統一されていて落ち着きがあります。とても私の好みです。

また、図書館に囲まれて敷地内中央には小さなカフェレストランがあり、そこではランチやお茶が楽しめます。

しかし、ここの見所はなんと言っても、カフェレストランの奥にあるパテオです。





曇空だったので、いまいち写真がきれいではありませんが…
壁面や天部に木々のツタや葉がはっていて緑豊か。静かに本を読んだり、パソコンをしたり、小声でおしゃべりしたり、飲み物を飲んだり、皆さんこのすてき空間で思い思いに時を過ごしています。こじんまりとした空間ですが、とても居心地が良くて長居したくなるのです。人があふれるでもなく、全く人がいないでもなく、丁度良い人工密度がまたこの居心地の良さをつくっていて、そんな空間が好きで人が集まってくるのでしょうね。


IAGO
Macedonio Alcalá No 507, Centro, Oaxaca
9:30-20:00
*オアハカ中心地、サント・ドミンゴ教会正面の通り(教会を背にして)をちょっと右に行くとすぐです。ファサードが目立たないので見逃さないように!