先週まで一週間ほど宮城県・石巻に出掛けて参りました!
なにはともあれ…自分の目でこうした場所を見ることができ、また多くの方から当時の話なども聞くことができました。そして、また会いに来ます!と挨拶して別れることの喜びを改めて感じさせてくれたステキな出会いでした。
と、爽やかに落ち着けつつも今回の本題は「おかんアート」です。 石巻でこんな魅力的でホットなモノと出会えるとはまったく予想にしていませんでした!
あるお宅のお母さんがつくった「トイレットペーパーカバー人形」に目を奪われ、思わず激写です! 何てキュートな出で立ちでしょう。色違いの人形4体と現在作り途中の1体、計5体のカワイコちゃんが棚から足をぶらぶらさせて座っていたのです。
かわいすぎる!
どこにでもあって、だれからもリスペクトされることなく、作者本人もアートとはまったく思わず、売ったり買ったりもできず、しかしもらえることはよくあり、しかももらってもあまりうれしくない——そういうのが「おかんアート」の真髄だ。
最近では「お母さんがつくるアート」を「おかんアート」と呼ぶらしく、まさしく石巻のお母さんがつくるこのお人形たちも!!
オカンミュージアムで全国の作品たちを見ていたら、全国でオカンたちがこのトイレットペーパー人形をつくっていることが判明。
他のお宅でも“おかんアート”を目の当たりにしました。 あるお母さんは、風景写真を下図にして色和紙をちぎっては貼りしてつくっていく「ちぎり絵」。あ、これはおかんアートというか「アート」ですね…。以前、受賞したことなんかもあると言っていましたし。
トイレットペーパー人形をつくりはじめたきっかけは、お友だちが作っているのを見て真似したらたのしかったから。 しかしお友だちの人形のつくり方を発展させて、帽子に凝ったボンボンをつけたり、フリルを派手にしてみたらお母さんらしさが表現されたのでしょう。
こうした“ハウ・トゥ”がオカンからオカンへ伝わっていくのも「オカンアート」の特徴のひとつではないでしょうか。