2011年5月23日月曜日
ixtleを求めて〜マゲイの村へ潜入!第二弾 El Alberto, Hidalgo
2月に訪れたValle de Mezquital:ヴァジェ・デ・メスキタル地域のマゲイの村のひとつ、Deboxtha:デボクサに続いて、先週はまた違う村El Alberto:エル・アルベルトに、ixtle調査のため潜入しておりました。
かのYOUTUBEで何気なく“ixtle”と検索してみたところ、この村のイシュトレ協同組合についてのビデオがヒット!聖週間中に一度足を運び、この組合幹部の女性と運良く知り合い、今回いろいろ見させていただいた次第です。
この村と、周辺5つの村の女性たちがつくっているixtle製品を統括しているのがこの協同組合「Hña nunsí Bheña」。
この時はBODYSHOPのオリジナルスポンジ1500個をイギリスへ納品すべく、せっせとスポンジが作られまくり、またそれらが検品・梱包されまくり、とても忙しそうな様子でした。
私もスポンジを袋につめていく作業をおばちゃんらに混ざり、8時間!やりました。作業中、彼女ら同士ではスペイン語ではなくHñahñu:ナニュ語での会話なので、何を話してるのかは全くわかりませんでした(何となく分かるときもある)。もちろん彼女らはバイリンガルなので私にはスペイン語で話してくれ、ラジオとともに歌ったり、日本語・Hñahñuの教え合いなど…どのおばちゃんも個性豊かで、とてもかわいがってもらったのです。
この村のすごいところは、若者から年寄りまでほぼすべての女性がixtleの製品づくりに携わっていることではないかと思います。
もちろん、その全ての女性が各家庭でマゲイの葉から繊維を取り出し、糸にして、織りや編みをして製品をつくっています。女性たちは、各家庭でそのプロセスを経て完成したスポンジやその他の製品を協同組合に納品にやってきます。毎日午後には、組合の建物の前に納品にきた女性たちで長蛇の列ができるのですが、並んでいる最中ももちろん彼女たちは糸を紡いだり、スポンジを編んだり、おしゃべりしていても手は動き続けてます。道で出会う女性たちも、歩きながらも手は作業をしています。
お世話になっていた家族のママが娘の中学校の懇談会に行くというので付いていったのですが、その懇談会中も参加していたママさんの数名はしっかりスポンジを編む作業をしていました(うちのママも)。いや、この「いつでもどこでも手があいていれば」精神はすごいなと関心してしまったのであります。
組合の組長(でいいのか?)さんにある女性を紹介してもらい、葉から繊維抽出のプロセスをすべてみせてもらうこともできました。このお宅の姑さんが生かした感じだったので、どさくさに紛れて写真をいっぱい撮ってしまった。
そして、こうやってどこかの村へ調査に行くときに楽しみなのが家庭料理です。
お世話になっていたお宅のママや姑さんを見ていて、村の女性は本当に働きものだな〜と今回も関心しっぱなしだったのですが、彼女たちの作る料理も常に手が込んでいて、ますますメキシコ料理が好きになってしまいました。
特に、「サルサ」の味は本当に家庭それぞれ。
アメリカ出稼ぎ中の娘さんに送るための「魚と香草のタマレス」を作っていたのですが、それとともに「虫入りサルサ」も。この虫が完全にカミキリムシ的な昆虫でして、それを煎って、すりつぶして、唐辛子や水と混ぜるのです。生きてる時のこのコらを見て、おっとっと思ったのですが、煎った後の彼らは香ばしくて美味でした。
またひとつ、メキシコ虫体験をして強くなった気がします。
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