2010年6月27日日曜日
至福の “知” 空間 - ホセ・ヴァスコンセロス図書館 Biblioteca Jóse Vasconcelos
この図書館、ほんとうにヤバいです。
メキシコD.F.ですと、UNAM内の図書館やメトロBalderas近くのメキシコ図書館を好んで使用してましたが、ここ『Biblioteca Vasconcelos』が凄すぎてこの近くに住みたいくらいです。
2006年に開館された新しい図書館でして、その空間はかなり未だかつて無い。ホームページのギャラリーから画像を貼付けつつお話すると…
▶まず、高〜い中央吹き抜けの両脇には本棚がこれでもかってくらいに何段も有り、まるで『浮かんでいる』かのように配列されてます。
エントランスから度肝を抜くその景色に、私のテンションが⤴。
▶2階から書籍部分となります。この図書館でもっとも気に入ったところは十二分に在る『読書・自習スペース』。窓際にもそうしたスペースが在り、従来の図書館での「本に囲まれた圧迫感」(あれも嫌いではないのですが)が皆無です。しかも、レザー張りのおしゃれなソファでまったり読書から、プラスティックのモダンスツールに座りつつデスクライトを照らしてガシガシ自習などなど。気分によってタイプが選べるのです。はたまた、デスクトップPCがずら〜っと並んでいてラップトップを持参せずともPC作業もできるのです。
実際、棚にまだかなりの空きが見られるので、書籍数や内容に関しては今後に期待するとして…
この環境、ほんとうにヤバいです。かっちょよくってオサレで広いってこともあるのですが、なにしろこの図書館、利用者が少ない(利用時間にもよりますが)。そこかしこにある読書スペースも、ほぼキャパ3割くらいしか(以下かも)使われてません。なので、スキ間を見つけて腰を据えれば心の底からリラックスして、人目も気にすることなく、超集中することができるのです。
私、旅中で訪れた土地に図書館を見つけると、ほぼ必ずチェックします。
歴史ある重厚な建築なのに所蔵書籍が貧相だったり、こじんまりとした小屋かっていう所でその土地の貴重な資料を発見したり、その様相は実にさまざま。ただ本を借りに行くだけならば書籍の所蔵数と内容だけで選びますが、資料を探しつつ出来れば居座りたいのが本音です。よって、人々の知的欲求が心地よく浮遊している空間であり、ゆったりとした(ス)ペースを持った図書館がいちばんの理想です。
そんな理想空間を見つけてしまったという話です。
書籍部分以外にも、展示スペースやお子ちゃまのためのワークショップスペースなどもありました。
図書館の目の前にはCONACULTAのなかなかデカイ本屋もあって、もちろんVasconcelosモノは充実してました。
新たにD.F.の観光地となってもおかしくない、と個人的に思ってます。
Biblioteca Vasconcelos
開館:月曜〜日曜 8:30〜19:30
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