オオトモマキからの “超個人的” 情報発信トポス

布は傍らで語る〜

脳の襞を増やすべく、この度ボケ防止的に新たにスタートです。旧「布は傍らで語る」ブログ(2009.10~2010.05)もやってました。
昨今は日本←↓↑→メキシコ行ったり来たり。
超私的な好みでアンテナにひっかっかったメキシコや日本の物事柄を綴っていければと目論んでます。

*ここに紹介されている情報(展覧会やイベント情報、はたまた所在地など)は、月日とともに、知らぬ間に、中止や変更があるかもしれません。
ですので、お出掛けの際には今いち度ご自身で情報確認されることをおすすめしまっす!

2011年6月15日水曜日

世界一の富豪によるエキセントリックな美術館 Museo Soumaya Plaza Carso


またまた、実にエキセントリックな建築がメキシコシティに誕生しておりました。
Museo Soumaya : ソウマヤ美術館の別館(?) : Plaza Carsoとしてポランコ地区に今年の3月、デっかくオープン。さすが、世界一の富豪はやることが違います。
以前からあるソウマヤ美術館同様に、Carlos Slimさん(富豪)の財団による美術館ですが、こちらの創設にはメキシコ大統領やらGarcía Márquez(コロンビアの小説家)なども一枚噛んでるそうです。そして建築したのはFernando Romeroさんという若手(か?)の方とのこと。




オープン間もない“ホットなスポット”ということもあってか、お客さんはわんさかおりました。
外観は想像通り。奇抜な建築構造とウロコ状の表面にはなかなか度肝を抜かれます。下から見上げたときの過度なパースのつきにもびっくり。でしたが、美術館の中に入ると外観の奇抜さとの関係がほとんど見られず、ちょっと期待はずれ。6フロアにまたがってこれでもかと大量の展示物がさらされておりましたが、広い館内を移動するのにはかなりのエネルギーを消耗します。最上階のフロアにはロダンや19、20世紀のヨーロッパ彫刻がところ狭しとちりばめられており、まるで彫刻の森。自然光が天井から注ぐ構造になっていてここはなかなか気持ちよかったです。

個人的には、テラスがあればいいのに…ミュージアムショップがあればいいのに…そして中に入っているレストランがSanbornsってのはどうかと…が所感です。これは、展示物で楽しめなくてもこれらのオプションによって充実感を得られる場合があるという意見(美術館のアミューズメント化に従って)。いや、ほんとうは展示物がメインですけどね。今回あまり興味のない領域の展示だったということもあり…。


ところで、この美術館の周辺はなんとも建築ラッシュのようで、あっちこっちにデカいマンションやらショッピングモール併設のオフィスビルが建ちはじめている模様でした。この美術館に辿り着く前に、工事と工事の狭間に残された小さな道に迷い込んでしまったのですが、少し遠くに見える美術館やその周辺の開発地との落差に少しセンチメンタルな気持ちになりました。数年以内にはこうした通りも開発に飲み込まれているのでしょう…。

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