オオトモマキからの “超個人的” 情報発信トポス

布は傍らで語る〜

脳の襞を増やすべく、この度ボケ防止的に新たにスタートです。旧「布は傍らで語る」ブログ(2009.10~2010.05)もやってました。
昨今は日本←↓↑→メキシコ行ったり来たり。
超私的な好みでアンテナにひっかっかったメキシコや日本の物事柄を綴っていければと目論んでます。

*ここに紹介されている情報(展覧会やイベント情報、はたまた所在地など)は、月日とともに、知らぬ間に、中止や変更があるかもしれません。
ですので、お出掛けの際には今いち度ご自身で情報確認されることをおすすめしまっす!

2010年9月3日金曜日

遺跡内に建つ、エネケン繊維工場見学! 〜 繊維抽出編 〜  Una fábrica de henequén dentro de la ruina Aké


だいぶ昔(2010年5月)のことになりますが…メキシコ・ユカタン州の州都メリダ(Yucatán, Mérida)に滞在中、ここ周辺がエネケン: henequén の栽培とその繊維から抽出した糸によるハンモック生産が有名と聞き、現場を見なくてはと。
ある小さな工場に突撃見学!してきました。


この工場は、マヤ文明の遺跡のひとつAkéの内に建っていました。
建ってるというか、この工場と思われる建物自体も遺跡か?!ってくらいに古い建物。かろうじて「囲い」的に壁が残っている内側に、これまた古い繊維抽出の機械が置かれていました。
何年前の機械だったかは忘れましたが…糸撚・製糸機械も含めて全部年季の入ったものでイギリス製らしい。ここは産業革命時代か!と度肝を抜かれましたが、こういうのは嫌いではない。っていうかむしろ好きです。欧米諸国人たちが工場見学に団体でよく来るのだそうですが、ドイツ人たちは他国の人々に比べてなぜかこの古〜い機械にものすごく感動していくというおまけ話も。



まず、エネケンの葉から繊維以外のものを取り除くための繊維抽出機械。
おそろしく高速回転しているベルトの間に葉が吸い込まれ、繊維以外のものが削り取られカスとなり下に落ちる→繊維だけの状態になって出てくるという仕組み。作業しているおっちゃん達はなんてない感じで作業してたけど、高速回転ベルトの爆音とカスの飛び散りがすごい。かなり勇気を出して機械に近づき、撮影したのです。


抽出された繊維束を隣接した乾燥場に移動して乾燥させます。
日光に数日晒し、繊維の青みが取れて生成色になります。
この乾燥場の横には抽出時に出た大量のカスも山にして置かれていました。
こちらは乾燥させて鶏などの家畜のエサにするとのことでした。

次回は〜製糸編〜をリポートします。

1 件のコメント:

  1. まきさーん、ブログのデザイン素敵ですね。突撃、工場レポート、おもしろい!工場はもちろん、生産の現場ってわくわくします。あとホセ・ヴァスコンセロス図書館!中のつくりにびっくりしました。想像していたのと違う。近未来図書館だ!これは絶対にいかなきゃ。興奮したー。

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