2010年7月15日木曜日
織物工場リノベート空間 Centro de las Artes de San Agustín Etla
5月にメキシコ・オアハカ州滞在中、爽やか〜な風吹く丘にある芸術センター:CaSa (Centro de las Artes de San Agustín Etla ) へ行ってきました。
オアハカ中心地からそれほど遠くないのですが、のどかな空気が漂うサン・アグスティン・エトラ村。
その丘に建つ CaSa は、1883年にスペイン人起業家が創立した製糸・織物工場をリノベートした芸術施設です。
元々の工場名が La Soledad, Vista Hermosa (孤独、美しい風景)というだけあって、静かで見晴らし抜群。気持ちよい場所でした。
見学中は撮影スイッチが入ってしまい…もりだくさんの画像とともに CaSa を紹介したいと思います。
CaSaには織物・版画・写真・紙・デジタルグラフィック・陶器のアトリエ、また作品展示スペースや図書館、アーティストレジデンスのためのアトリエなどが入っています。ここではさまざまなアートクラスやワークショップ、イベントが行われるらしいのですが、私が訪問したタイミングには陶を使った2作家の展示の他に催しやクラスはなかったようで、運営・管理してる人が数名しかいない様子。そしてお客さんもちょろっと。ひとの活気みたいなものは一切なかったですが、そのおかげで独り占め感を堪能しながらゆっくりじっくり見学できました。
織のアトリエが開放されていたので侵入。
もちろん誰も作業はしてません…織物作家さんにしてみれば、こんな明るくて広くて夢のようなアトリエ〜ってかんじでしょう。
半屋外のようになっている展示スペース1では、Brigette Pénicaudさんの陶芸作品たち。
上階へ移動すると、恐ろしく広い展示スペース2には Gustavo Pérezさんの陶芸作品たち。
これでもかってぐらいに大量の作品が惜しみなく展示されていて、回顧展のような多種多様さと規模すら感じる。それにしても、ここ工場使用の空間だから仕切り無し・壁面が少ない。なので平面作品の展示は大変だろうなー。天井とかも工場まんまの様相ですけど…それがとてもカッコイイのですが、これがまた素材感強いなー。
当時使われていた織機や糸でしょう。かつては200台もの織機があったとのことです。
主要建物の中は、上記のようなアトリエ群(陶のアトリエは1km離れた別の場所)と展示スペース、図書館など。離れにはレジデンススタジオの棟、またちょっと集落側へ降りて行くと紙のアトリエもあります。ランチタイム?だかで紙漉き作業は見れなかったけど、紙をアクセサリーに加工している作業やそれらを販売してるショップなんかもありました。
メキシコでは、ここみたいに年季の入った建物を改装し、新たな文化施設として再利用するというケースが多い気がします。そういった空間独特の、ノスタルジックな部分と現代的にリノベートした部分との心地よい混在が CaSa にもあり、そんな空間に身を置くとクリエイティブな環境について、または芸術振興なんてことについても考えさせられたりとアドレナリンが脳に噴出!おかげでとっても充実した時間を過ごせたのでした。
アクセス:オアハカ中心地・セカンドクラスのバスターミナル近くからSan Agsutín行きのタクシーに乗車。終点から徒歩すぐ。
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