オオトモマキからの “超個人的” 情報発信トポス

布は傍らで語る〜

脳の襞を増やすべく、この度ボケ防止的に新たにスタートです。旧「布は傍らで語る」ブログ(2009.10~2010.05)もやってました。
昨今は日本←↓↑→メキシコ行ったり来たり。
超私的な好みでアンテナにひっかっかったメキシコや日本の物事柄を綴っていければと目論んでます。

*ここに紹介されている情報(展覧会やイベント情報、はたまた所在地など)は、月日とともに、知らぬ間に、中止や変更があるかもしれません。
ですので、お出掛けの際には今いち度ご自身で情報確認されることをおすすめしまっす!
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2011年8月20日土曜日

アーティスティック手漉き紙の工房を見学! Taller Leñateros en San Cristobal de las Casas



このブログ、月に3回更新できれば上出来!というスタンスなので、情報サイトとしてまだまだ足りない〜とも自負しているのですが…。しかし友人・知人に「メキシコのおすすめ」を聞かれた際には「このブログをば見ておくんなさい」と投げることができるので、超個人的には説明いらず!の便利なサイトになったな〜とも感じている今日この頃。
さて、先月末に晴れて一年ぶりに日本へ本帰国したわたくしですが…
アップしていないメキシコネタがまだ手元にあるので、当分はメキシコ情報を続けていきたいと思います!

今回は、以前ココでもちょろっと出したChiapas州、San Cristobal de las Casasの中心にあるTaller Leñaterosを見学した時の模様です。
サンクリに行くたびにここのポストカードを買いまくり日本の友人たちに送りまくっていたのですが、工房におじゃましたのは今回がお初でした。

工房の説明などはHPの日本語説明を読んでいただくとして…


工房に到着後、なかでゆる〜く働いてる人たちに挨拶しましたら「工房見学したいの?」と聞かれたので「ぜひに!」と意気込み返事。
チャボのゆる〜い説明付きで各作業場を回ることができます。

パルプづくりの作業場でひときわ目を引いたのがこのサイクリング・パルプ粉砕器!

見た瞬間「おおっ」と笑いながら反応ししてしまった…そしたら近くにいたおばちゃん(おねえちゃん?)が使い方を説明してくれたのですが、なんともそのハッピーな姿にまたニンマリしてしまった。「やってみる?」と言われたので聞かれたことにこれまた驚き、「いや、だって自転車乗ってるのと同じやん」とニンマリとお断りしてしまったけど、今考えると乗るべきだったな。
なんでもやってみよう!の精神は重要です。




古紙をリサイクルしたり、バナナの茎の繊維を材料にして紙づくりもしています。
パルプ自体を細かくしすぎず素材感を残したままの紙や、花びら樹皮を混ぜたようなものもあり、テクスチャーにかなりオリジナリティがあって好きなのです。色も鮮やかなものから渋めのものまでバリエーション豊かですし、なによりもその紙にプリントされる絵柄やデザインが力強くてもろに私の好みです。とてもエネルギッシュです。
この地域に暮らすマヤ系のアーティストたちが運営しているとのことで、ポジティブな意味でとても自(民族)尊心の強いマヤの人びとのそうした思想や世界観が現代的にかっちょ良く表現されていると思います。


直営ショップがGuadalupe通りにもあるのですが、この工房併設のショップはさらに豊富な品揃えです。
出版物も発行していたり、版画アーティストとコラボレーションして制作や作品発表もしたりしていて、そうした活動もステキです。

ぜひ、いつかレニャテーロスに名刺をつくってもらいたい。

Taller Leñateros
Calle Flavio A. Paniagua 54,
San Cristóbal de las Casas, Chiapas México
*工房は朝〜17:00頃まで(だった気がします)のOPEN
Guadalupeのショップは日曜休(土曜も?)うる覚えでごめんなさい…


2011年7月22日金曜日

めくるめく…メキシコシティ市場巡礼 Viva!! Mercados en la Ciudad de México


メキシコの“市場”という場所は、売り手と買い手のエネルギーがムンムンしていて、特に欲しいものがなかったにも関わらずいつの間にかメルカドマジックによってアドレナリンが放出、帰るころには両手がいっぱいになってしまうことがしばしばです。
もちろんメキシコ全国各地、そしてメキシコシティの至る所に大型スーパーマーケットがあるので日常で必要なものはスーパーで事足ります。しかし特定のもので色んな種類を見たいときや安く手に入れたいときには、やっぱりその専門の市場に行くのがイチバンです。

ということで、メキシコシティに数ある市場の中で、わたくしのお気に入りの市場をいくつか紹介いたします。

★Mercado de la Merced (メルセー市場) :
ここ1週間で2回通ってる…。このメルセー市場では野菜・果物・肉・乳製品など…のあらゆる食品から、食器や日用雑貨、洋服や靴などなど…ありとあらゆるものが売られている。市場の建物内はもちろんですが、その周りの地域一帯もあらゆる問屋街が集まっていて、うろうろ歩いてしまった日にはその種類の豊富さと安さに完全に“ハイ”になります。例えば、日暮里か?っていうような菓子問屋が集まる通りであったり、合羽橋か?っていうような食器や調理器具の問屋が集まる通りなんて私にとっては天国です。もちろん、スーパーなどで買うよりもかなり安い!だから地下鉄や道端で売ってるガムだの飴だのって絶対ここで仕入れてるんだろうな〜と考えてしまう。食器などは大量買いするとさらに割引してくれるのも問屋ならではですな。一般人また業者や商売やってる人も来る市場なので、平日でもかなり活気があります。メトロの駅出てすぐ、市場の食堂が集まる通りに出ます。そこのお兄ちゃんたちの呼び込みがすごく馴れ馴れしくてうけます。「ゴルディータスあるよ、ほら寄ってけアミーガ!」ってな具合に肩を手でタッチされます。
*メトロ1号線(ピンク)、Merced駅一帯

★Mercado de Sonora (ソノラ市場) :
メルセー市場から少し歩いたところにあって、ここもかなり大きな市場です。あらゆる魔術や占いグッズ、また薬草など売られている所として有名です。なかには「惚れ薬」や「モテる石鹸」などネタになるようなグッズもあったりします。薬草売りのおばちゃんやおじちゃんはクランデーロ(薬草や祈祷などで病気を直す人)的な人たちなので、症状を言うと効力のある薬草や直し方を教えてくれます。ニキビに効く薬草はないですか?と質問したら、何とかという薬草(名前は忘れました…)を煎じたお湯で顔を洗って、鳥(何鳥かは不明)の羽でなでればいい、と教えられました。他にもペット用、魔術用の犬や猫や鳥などの動物も売られていたり、陶器やファンシーグッズなどなど、いろいろあります。
*メトロ1号線(ピンク)、Merced駅から徒歩8分ほど



★Mercado de la Lagunilla (ラグニージャ市場) :
ついひと月ほど前にはじめて行ったのですが、ここもかなりのエネルギー値です。日曜日は市場の周りの道が骨董市になります。けっこうな数の店が出るので見応え十分、そしてかなり古いけど味のある色んなものがありました。平常の市場は衣類がメイン、CDやDVDなども多いです。ミチェラーダ(ビールと塩とレモン汁などを混ぜた飲物) 1リットルのデカい紙コップを片手に(片手で持てませんが…)ぶらつくのがラグニージャ流のようです。
*メトロB号線または8号線(グレーと緑)Garibaldi駅から徒歩10分ほど

★Mercado de la Ciudadera (シウダデラ市場) :
メキシコ全国のArtesanía:民芸品が集まる市場。全国のメジャーな民芸品はここで手に入るので、旅行者にとっては地方民芸品の買い忘れがあった時には強い味方です。私がお気に入りの店はTonalá: トナラ焼きの店と、皮製品の店。かわいい皮のバッグ(メキシコモチーフが刻印されたものなど) がかなり安く買えます。あと駐車場の方にはビーズや毛糸細工で有名なHuichol: ウイチョールの民芸品専門店があるのですが、Nayarit 州(ウイチョールの人たちが多く住む州) の街で売っていたものよりもかわいく見えたのは気のせいか?
この市場では値段交渉に応じてくれる店がほとんど。商品を見ていると、何も質問しないうちから値下げした値段を言ってくる店員さんも多いです。
*メトロ3号線(からし色) または1号線(ピンク) Balderasから徒歩8分ほど


シウダデラ市場以外の3つの市場は、観光色が薄く、かなり庶民的な雰囲気です。
世界ふしぎ発見!ミステリーハンターの竹内海南江さんも言うように…市場は決して治安が良いとは言えない、危険な場所でもあると。ということで、身軽にお出掛けすることをおすすめします。わたしも市場にカメラ持っていってパシャパシャする勇気はなく…画像は全部借り物です。

この他にもメルカドは多種多様にあります。
シティでは、メルカドの目印にトップ画像のような看板があるので「おっ!こんなところにメルカドが!」って気づくこともあります。
メキシコでは、スーパーはスーパーの役割、メルカドはメルカドの役割ってな具合にちゃんとバランスがとれていて上手く共存している気がします。いくらスーパーは便利でも、メルカドやティアンギス(定期市)の方が値段は断然安い。人びとの経済格差が広いということもあってでしょう…

メキシコではメルカドはスーパーマーケットにして遣られるのではなく、その活気を保っているのであります。

2010年9月26日日曜日

遺跡内に建つ、エネケン繊維工場見学! 〜 製糸編 〜  Una fábrica de henequén dentro de la ruina Aké


前回、紹介した〜繊維抽出編〜に続き、エネケン繊維から糸玉になるまでの〜製糸編〜です。


日光に晒し乾燥・漂白された繊維の束を、繊維の方向を揃えて機械に通し、スライバー状態にしています。
この製糸作業においても引き続き、産業革命時代かと見紛う年代モノの機械たちがフル作動!


スライバー状になった繊維は、さらにミニカーダー機械を通って余分な細かい繊維が削がれていきます。糸にするための太さに整えられた繊維はクルクルと撚りをかけられて単糸の状態に。

その後、単糸同士でさらに撚りかけされて糸玉へと完成です!



スライバーから単糸にする段階のミニカーダー部分がものすごーく興味深い、というかこれを世に言う “ 機械萌え”というやつなのか!?おもしろすぎて見飽きない!そこ、個人的にはすごく紹介したいのですが、何も言われなかったけどおそらく企業秘密ということもあるだろうと気を使い…ここでは個人の思い出にしておきます。

さて、henequén:エネケンはメキシコにおいては古くから自生しているリュウゼツラン科の植物です。大昔には衣服の素材としても使用されていた記録がありますが、19世紀後半にアメリカの農機具を扱う企業がユカタン州のエネケンを買い占め、hacienda:アシエンダ(農場や工場)を大量に創設しエネケンを栽培、加工していました。それによってユカタンはかなりの利潤を得ましたが、後に化学繊維の普及によってエネケン栽培は衰退し、アシエンダも閉鎖。現在、メキシコで「アシエンダ」と言えば、かつて使われていた建物をリノベートした田舎にある“エキゾチック(?)リゾートホテル”のイメージがあります。見学した工場も遺跡内にある元アシエンダの廃墟?を一部使用してました。

アシエンダが衰退した現在でも、エネケンはユカタン州の特産物として細々と残っているようです。
エネケン繊維100%のハンモックが売り!と街の土産物屋のおっちゃんが見せてくれましたが、どう見てもあの硬い繊維100%でこの細さと柔らかさは不可能だろう…と。見学した工場のおっちゃん達もハンモックの素材になっていると言ってましたが、謎のまま。次回はちゃんと、ハンモック素材へ使用されている別のエネケン繊維製糸工場を見学しなければ。工場見学と繊維を見たがぎりではロープとしての使用が無難な気もしましたが、まだ隠されたエネケン繊維による繊細な糸や布があるかもしれない!と期待しています。

ユカタン州メリダを旅行で訪れて、エネケン工場を見学したいという人はまず少ない(というかいない)と思いますが…
念のため、アクセス情報。

*Mérida中心地からTixcocobまでコレクティーボ。Tixcocobでmototaxi(バイクタクシー)のおっちゃんと交渉してAké遺跡にあるhenequén工場まで連れてって、そして待ってて、そして戻ってくれーと頼む。私が頼んだおっちゃんは2時間ほどで100ペソ。工場の人と「親戚の〜はあなたの親戚の〜とつながりがある」とかローカルネタで話が弾んでたな。工場見学は、撮影代として40ペソ納めました。

2010年9月17日金曜日

ひと晩限りのスペクタクルは… Bicentenario Independencia d México



ああ、個人的には特に盛り上がらない行事である9月16日の独立記念日。
今年は独立から200周年!そんでもって革命から100周年!って…国の力と金の入れようが半端じゃないという噂は聞いてましたが、昨晩のソカロ(日本で言うと国会議事堂前的な?)での『VIVA MEXICO』雄叫びまでのスペクタクルが凄すぎて、なんだかんだで普通にたのしんでしまいました。

マスコミ、身近な人々の意見、そして私的な見解も含めてなのですが、昨晩の『祭』を単純に心から祝い・喜ぶという空気は想像以上に薄かったな〜と感じました。初めてソカロでのグリートを生体験したけれど、鳥肌立つほどの群衆エネルギーは感じなかったしな。『メキシコの新たな誕生』とか『誇るべき我が国・メキシコ』的スローガンがアナウンスや司会者から何度も発せられてたけど、そこに集まっていた人々の反応は冷静。カルデロン大統領が『ビバ・メヒコ』と国立宮殿から国旗を掲げながら叫び、それに続いて群衆もリピートするのですが、思いのほか叫んでない人も多かったのも事実。そして必死になって叫んでいた人がいたのも事実。
近くにいたおばちゃんと娘が『ビバ〜!』と叫んでる顔を客観的に凝視してしまい…ああ、『国家』って一体何なんでしょうね。

政治的な側面は置いといて…
バルーン・ファイヤーに花火・人文字・プロジェクションなどの最新技術?もりもりのスペクタクルによって『素晴らしきメヒコ』を表現したイベント。わたしのお気に入りは、メキシコのシンボル=緑・白・赤(メキシコ国旗の3色)のノパル(ウチワサボテン)のフィギュアを頭にくっつけた黒子たち。ゆるすぎます。白いノパルって…赤いノパルって…無理矢理すぎます。
私がこのイベントに参加するのであれば、迷わずこのノパル集団として!と考えてました。

白は絶対嫌ですけど。





あと、この祭の日にル・クレジオ(Jean Marie Le Clézio)が Orden del Águila Azteca(ワシ・アステカ勲章)なる受賞のために来墨していたことを知りましたー。

新聞記事:
La Jornada 『El Águila Azteca a Rigoberta Menchú, Jean Marie Le Clézio y William F. Austin』

1967年から数年間メキシコに滞在。インディオの村に身を置きながらミチョアカン報告書の翻訳に従事していた彼。今福さんの『荒野のロマネスク』に、その当時のクレジオの様子が書かれていて、私にとってそこから得た彼の印象はとても崇高なものでした。昨年の11月の東京大学での講演会にはわんさか人が来ていたなー。溢れた人は別講堂で中継での聴講だったのだけど、講演終了後にそちらにも顔を出してくれて挨拶・質疑応答に応じてくれました。
やっぱり、常にそういう『態度』でいれる人。
そういう人を信じていたいし、自分もそうでありたいと思うのです。

と、ビセンテナリオからは話がずれましたが…
色んな意味でたのしかった〜 “オフィシャル” でのメキシコ独立200周年記念式典でした。

2010年9月3日金曜日

遺跡内に建つ、エネケン繊維工場見学! 〜 繊維抽出編 〜  Una fábrica de henequén dentro de la ruina Aké


だいぶ昔(2010年5月)のことになりますが…メキシコ・ユカタン州の州都メリダ(Yucatán, Mérida)に滞在中、ここ周辺がエネケン: henequén の栽培とその繊維から抽出した糸によるハンモック生産が有名と聞き、現場を見なくてはと。
ある小さな工場に突撃見学!してきました。


この工場は、マヤ文明の遺跡のひとつAkéの内に建っていました。
建ってるというか、この工場と思われる建物自体も遺跡か?!ってくらいに古い建物。かろうじて「囲い」的に壁が残っている内側に、これまた古い繊維抽出の機械が置かれていました。
何年前の機械だったかは忘れましたが…糸撚・製糸機械も含めて全部年季の入ったものでイギリス製らしい。ここは産業革命時代か!と度肝を抜かれましたが、こういうのは嫌いではない。っていうかむしろ好きです。欧米諸国人たちが工場見学に団体でよく来るのだそうですが、ドイツ人たちは他国の人々に比べてなぜかこの古〜い機械にものすごく感動していくというおまけ話も。



まず、エネケンの葉から繊維以外のものを取り除くための繊維抽出機械。
おそろしく高速回転しているベルトの間に葉が吸い込まれ、繊維以外のものが削り取られカスとなり下に落ちる→繊維だけの状態になって出てくるという仕組み。作業しているおっちゃん達はなんてない感じで作業してたけど、高速回転ベルトの爆音とカスの飛び散りがすごい。かなり勇気を出して機械に近づき、撮影したのです。


抽出された繊維束を隣接した乾燥場に移動して乾燥させます。
日光に数日晒し、繊維の青みが取れて生成色になります。
この乾燥場の横には抽出時に出た大量のカスも山にして置かれていました。
こちらは乾燥させて鶏などの家畜のエサにするとのことでした。

次回は〜製糸編〜をリポートします。